私、オルガ・ヘプナロヴァーは…
第66回ベルリン国際映画祭が行われているわけだが、パノラマ部門のオープニングを飾ったのはチェコの映画だった。
Já, Orga Hepnarová
監督: Petr Kazda, Tomáš Weinreb
オルガ・ヘプナロヴァーは1973年にプラハのトラム停に自動車で突入し8人を死亡させた大量殺人犯、そしてチェコスロヴァキア最後の女性死刑囚である。処刑は1975年、当時彼女はまだ23歳だった。
監督ペトル・カズダとトマーシュ・ヴァインレプ*1はこれが長編デビュー作。Cineuropaのレビューによると二人はこの作品を2009年から準備していたという。1970年代の閉塞したプラハを舞台に、社会から疎外されて孤立を深め、自己破壊へとひた走る若い女性の内面を、ソリッドなモノクロ映像で描く――といったところか。主演はポーランド人女優のミハリナ・オルシャンスカー。トレイラーからもその際立った存在感がうかがえる。
チェコでの公開は3月24日。日本で公開されるかどうかはわからないが(『ひなぎく』と違って可愛くもお洒落でもないから受けないかしら…)鑑賞の機会をとても楽しみにしている。
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*1:ちょっと読み方自信ないので間違っていたらお知らせください…。