チェコのラジオから
チェコのラジオにはラディオ・ヴェイヴ(Radio Wave)というチャンネルがあって、一日中インディーロックとかエレクトロニカとかアンダーグラウンド系の音楽ばかりかかっている。ネットストリーミングの他、Tuneinなどのアプリでも聴くことが出来る。以前このブログで触れたフィンランドのパーヴォハルユなど、日本ではあまり触れる機会のないバンドを発掘できるので、興味のある方はぜひチェックしてみてほしい。
Psí vojáci(犬の兵隊たち)は1979年、小学校の同級生だった3人のティーンエイジャー、フィリップ・トポル(ピアノ、ヴォーカル)、ダヴィド・スカーラ(ドラムス)、ヤン・ハズーカ(ベース)によって結成された。社会主義体制下のプラハで、秘密警察にマークされつつ当時のアンダーグラウンド・シーンを支えた。
サイケデリック・ロックとフォークの混合体みたいな独特のサウンドで、特にトポルのピアノはgorgeousの一言に尽きる。13歳の時、後に大統領となるヴァーツラフ・ハヴェルの別荘で行われたPlastic people of the universe(プラハの伝説的なサイケデリック・ロック・バンド)のライヴでソロを弾いたのが、トポルの最初のパフォーマンスだという。生まれながらのアンダーグラウンド・アーティスト。
めちゃくちゃかっこいい。
バンドは2011年に一度解散。翌年にはオリジナルメンバーの3人で再結成を果たすが、2013年にトポルが亡くなったことで活動を終了した。